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じめんのボタンのナゾ

じめんのボタンのナゾ

なでしこ調査士誕生!?

平成23年8月10日、夏休みの自由研究をしたいからと、小学2年生の女の子と付き添いでお父さん、お祖父さんが調査士会館へ来館されました。

女の子は、ある日の下校途中、道路の隅に赤い笠を被った金属の釘が埋まっている事に気付きました。帰路の友に指折り数えたその釘は41個にも上ったそうです。赤や緑や金色の物。その笠の種類の多さも相まって、女の子の目には珠玉のように映っていたのかもしれません。

金属鋲と同時に見つけた金属プレートには、「富山県土地家屋調査士会」と印字されており、何か手がかりになるに違いないと、お父さんの力を借りて当会へと辿り着いたそうです。

私たちは以下のような質問を受けました。

  • ・どういう目的を持ったものなのか
  • ・色の違いは?
  • ・いつごろからあるものなのか
  • ・どのようにして埋めているのか

メモを取りながら、徐々に疑問が氷解していく様子、時折見せるはにかんだ笑顔は、我々が用意した教科書通りの回答とは不釣合いなほど輝いて見えました。こんな小さな女の子が我々の設置した境界標に興味を持ち、疑問をぶつけてくれたこと、娘の抱いた疑問になんとか答えてあげようと努力するお父さんの直向きな姿勢に、私たちは心の角が取れていくかのような感覚を覚えました。また、同時に境界標を設置することの責任の重さを痛感し、未来に誇れる仕事を残すために研鑽を怠ってはならないと深く決意した1日となりました。

2012年度 らんどまーく1月号より抜粋

本吉凛菜さんがまとめた「じめんのボタンのナゾ」は以下よりご覧いただけます。

自由研究作品

「じめんのボタンのナゾ いちばんえらいボタンをさがせ」

第29回全国小中学生作品コンクール生活科部門
最高賞「文部科学大臣奨励賞」受賞
作者
富山県富山市立蜷川小学校2年
本吉 凜菜(もとよし りんな)さん

※作品は転載禁止です。